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HOME MEAL MEISTER 02農畜水産物の生産と流通


14-米の生産と加工

日本の米は、育てた苗を水田に植えて育てる「水稲」である。米の栽培カレンダー(図1)を見ると、春先に①種籾を選び、発芽させ、②苗をつくり、③5月頃に水田に苗を移植する(田植え)。稲が生育する夏には、⑤水田の管理、雑草や病害虫の防除を行い、秋には、⑥刈り取り、脱穀(稲穂から籾をとる)、乾燥し、籾摺り後に出荷となる。地域により収穫時期は異なるが、九州産の米など9月に新米として出回るものもある。

図1 米の栽培カレンダー

写真

写真1 稲を収穫後、乾燥する。その後脱穀し、籾を除いて乾燥させる。


米の品種には、大きく分けて、日本の米のような粘りがある「ジャポニカ種(短粒米)」、アジアでよく食べられる粘りの少ない「インディカ種(長粒米)」と「ジャバ二カ種(大粒米)」の3種がある。最近では、エスニック料理店などでインディカ種も一般的になり、輸入されたものがほとんどだが、日本で栽培されるものもある。

また、でんぷん質により、粘りの強い「もち米」と、普段食べている「うるち米」の違いがあるが、この違いは、「アミロース」と「アミロペクチン」というでんぷん質の含量の違いによる。同じうるち米でも、これらの含有量によって銘柄で食感が異なり(図2)、今では料理に合わせて使い分けされることも多い。

図2 米の銘柄による食感の違い

 

米の品種として最も多く栽培されている品種は「コシヒカリ」であるが、最近では「品種改良」によって様々な品種が開発され(図3、表1)、販売店でも選択肢が増えている。

図

図3 コシヒカリを中心とした品種の系譜図(出典:農林水産省HP)

表1 都道府県別の米の品種(水稲うるち米、作付け上位のもの)


<参考HP>